東北一周ツーリング 1日目

青森「ねぶたの家ワラッセ」を出発し、世界遺産「白神山地のブナ原生林」で大自然の息吹をたっぷり感じて、神秘の湖「十和田湖」まで走破します。
途中「白神ロード」の悪路に挑戦し｢アップルロード｣で癒されたいと思います。

青森➟千畳敷➟
白神山地➟十和田湖

１．【ねぶたの家➟千畳敷】
　　　R7 ➟R101 (日本海側は快適ロード)
２．【千畳敷➟十二湖】
　　　R101➟県280
３．【十二湖➟アクアグリーン】
　　　県280（白神ライン）
　　　50kmの砂利道・悪路
４．【アクアグリーン➟十和田湖】
　　　県280(舗装路)➟アップルロード➟
　　　大鰐弘前IC➟小坂IC(東北自動車道)
　　　➟県2（十和田樹海ライン）

１．ねぶたの家ワラッセ

JR青森駅すぐ近くにある『ねぶたの家ワ・ラッセ」です。1年を通していつでもねぶたの魅力と歴史、ねぶた内部構造も直接観ることができます。高さ5m横9m奥行き7mの規定があるそうですが、間近で見るとそのド迫力と美しさに感動します。また映像を見ながら「ラッセラー」の掛け声とともに跳人体験もできます。お勧めです。このねぶたの発祥は、古くは坂上田村麻呂まで遡り、征夷大将軍として蝦夷討伐の際、敵を油断させるために灯篭・笛・太鼓を用いたことに由来するそうです。1200年の歴史ですね。

２．千畳敷

青森市内からR101をひたすら西進すると日本海に抜けます。ここからは美しく快適な海岸ロードです。途中千畳敷海岸があります。1972年の地震で隆起してできた岩床の海岸ですが、昔殿さまが千畳の畳を敷いて酒宴を開いたと伝えられる広大で美しい岩棚が続きます。海水浴場とキャンプのメッカだそうです。

３ -１ 白神山地（十二湖）

R101から県道280号線に入り、最奥の「森の物産館キョロロ」に向かいます。ここから迫力たっぷりの鶏頭場の池沿いに遊歩道を進み、コバルトブルーの湖面が美しい神秘の「青池」に到着します。湧き水で出来る水深9ｍの「青池」の水がなぜ青インクを流したような鮮やかなブルーになるのか？現代でも解明されていないようです。まさに幻想的な神秘の池ですね。

ブナの原生林が生い茂る「ブナ自然林道」を散策していきます。日に照らされたみずみずしい広葉樹の森林浴は、マイナスイオンを全身に浴びてリラックス効果・癒し効果満点です。

もののけ姫の舞台の様なブナ自然林を進むと、流れる水の音の先に淡いコバルトブルーの神秘的な「脇壷の池」が現れます。透明度が高いため、湖底沈む倒木や泳ぐ魚の姿がハッキリ見る事が出来ます。さらに進み十二湖庵（茶屋）、落口の池、がまの池を楽しみながら「森の物産館キョロロ」に戻ります。

３₋２ 白神ライン
（50kmの未整備ダート）

店もトイレも自販機も道路標識すらない本当の山岳道路。やっと見つけた県道28号の標識。まさに手つかずの大自然の中を走り抜ける気分です。すれ違う車もない県道28号は、険道28号と言うそうです。(危険ながらも楽しいダート）

十二湖からブナ林散策道の拠点「アクアグリーンビレッジANMON」を結ぶ道が「白神ライン」です。どのガイドブックを見ても「未舗装・未整備の林道で所々大きな穴があり、車がすれ違えない程道幅も狭く、アップダウンの激しい極めて危険な道路でお薦めできません」とあり、本当にその通りの悪路でした。携帯電話も圏外で、もしトラブったり事故を起こしてもレスキューできないそうです。あまりお薦めできませんが、走破した後は何とも言えない達成感があります。

３₋３ 白神山地
（ブナ林散策道）

標高1000ｍ級の山岳地帯に約13万haに広がる世界最大級のブナ原生林です。平成5年に世界遺産（自然遺産）に登録され、将来に渡って人の手を加えず、現状保護の指定を受けました。一般人が白神山地の自然やブナ原生林を唯一散策できる「緩衝地域」と、林道など何も整備せず貴重な自然環境をそのまま保存する「核心地域」に分けているそうです。木漏れ陽の差すブナ原生林を奥に突き進むと、大自然の息吹と白神山地の生命力を感じ、自然に対する畏敬の念を抱かずにはおれません。

４₋１ アップルロード

アクアグリーンビレッジから弘前に向かう白神ラインは、きれいに舗装整備されています。県道28号を弘前市街の混雑を避けるため、湯口あたりから大鰐弘前ＩＣん向かう広域農道に入ると、そこは一面リンゴ畑が広がるアップルロードでした。岩木山を眺望するリンゴ畑の真ん中を20㎞走り抜ける気分は爽快でした。リンゴ王国青森ならではの光景ですね。

４₋２ 十和田樹海ライン

大鰐弘前ＩＣから東北自動車道に乗り、小坂ＩＣで降りて十和田湖に向かう道「十和田樹海ライン」は、深々と生い茂る樹海のトンネルを抜けるような幻想的で快適なドライブコースです。

４₋３ 十和田湖

快適なワインディングロードを走り終えると、次第に十和田湖が見え隠れします。発荷峠から十和田湖を一望すると息をのむ絶景でした。十和田湖はカルデラ湖で、カルデラの外輪山山頂にある標高631ｍの発荷峠は「はっかとうげ」と読み、「はっか」とは「バッカケ」崖坂の意味で、かつては峠越えの難所だったそうです。そんな難所から眺望するのでなおさら美しいのですね。

今夜は十和田湖畔のホテルに泊まりま～す